これは単なる記録でも、ネイチャーフォトでもない。

聖なるものの力に感応すること、聖なる力を写真に体現させること。

今、危機に直面する世界が、「永坂写真」を発見する。

三宝院の弘法大師像や高野山の四季の写真が中心となり、｢アニミズム｣と｢密教｣の接点から自然をとらえる試みです。それは、ひいては、｢写真｣自体が｢聖なる力｣をいかに持ちえるかという問いでもあります。

｢エキゾチシズム｣ではなく、｢写真の力｣の可能性への挑戦だと考えています。

そのスピリチュアルな力に、ぜひ接していただきたいと考えております。

世界遺産・紀伊産地の霊場「吉野·大峯」に、1300年の時を超えて生き続ける山岳信仰の世界を神秘的な美しい映像で紹介。

聖なる峰々を歩き、水の鼓動を聞き、濃密な自然の息吹を体感しながら写しとった神います風景。

世界遺産「吉野·大峯」から「熊野三山」へ。さらに全国の霊山へと、日本人の祈りの姿を追う。

伽藍を吹き渡る風、空気の冷たさや湿度…。

そんな肌合いまでが伝わってくるカラー作品が約80点収録される。

高野山の自然や佇まい、僧侶たちの日常から特別な行事まで、さまざまな場面を切り取った作品は、スローシャッターによる幻想的な写真も多く印象深い。

写真には場面の意味を理解するための永坂による簡潔なキャプションがつき、英文も併記されている。

竹内信夫氏、高岡一弥氏との共著

空海の言葉が人の心に反射するとき、その言葉はさまざまなかたちで輝き出す。

高野山のすばらしい風景と現代語訳によって、空海の言葉は詩的に美しく人間存在の根源に響いてきます。

オリジナル版が好評につき、お求めやすい価格とサイズでリニューアル。

山陰加春夫氏、中上紀氏との共著

ユネスコ“世界遺産”に登録された世界的にも稀な山上宗教都市の魅力を高野山に生まれ育った人のカメラを通しあますところなく紹介。

真言密教の聖地、弘法大師空海の入定の地への旅の必携書。

静慈圓氏との共著

高野山の学僧である静とともに、空海の歩いた道を辿ってゆく。

あまり知られていない唐での足跡から始まる意欲的な編集。

漂着しおた福州から西安に至り、寧波から帰国するまでを追うのが第1部。

生まれた讃岐の地から、修行を経て高野山へという聖地巡礼が第2部。

空海が見たであろう風景が、永坂の写真で追体験できる。

頼富本宏氏との共著

密教学者・頼富が空海の言葉を紹介し、背景を含みその真意を解説。

永坂が空海の足跡を辿る写真を撮影し、写真解説を添える。

偉大な仏教者の姿に、残された言葉と、辿った地をめぐることで迫ろうという書。

2人が、それぞれの分野で情熱を発揮することで、空海のイメージが立ち現れてくる。

写真と文章がいい意味で拮抗した、見応えと読み応えがある一冊。

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